第130回実務研修会 揺れるヨーロッパ不動産マーケットと投資家

　財政問題に揺れるヨーロッパ南部のマーケットを除けば、ヨーロッパの不動産マーケットは金融危機以降順調に回復してきました。経済好調のドイツの下落幅は限定的で、大きく下落したロンドンの商業用不動産価格も急回復しました。マーケットの回復とともに、不動産投資資金も戻ってきました。
　2011年前半には、マーケットは回復基調を維持するとの見方が大勢でしたが、年後半になるとヨーロッパ金融不安が改めて意識され始め、潮目が変わりつつあります。不動産ファイナンス環境は少しずつ悪化し、経済成長期待が下方修正されているため、賃料成長期待もしぼんでいます。
　ヨーロッパの不動産マーケットが再び下落サイクルに入るのか、それとも一時的調整で2012年には回復基調に戻るのかは、ギリシャ国債の損失以上に銀行のバランスシートに影響を与える可能性があります。ひいては、グローバルな不動産マーケット動向を左右しかねず、日本のマーケットもその時は例外ではないでしょう。

　本研修会では、ヨーロッパの機関投資家のアセットマネジメント会社であるiii-investments社（イタリアのユニクレジット銀行傘下）より講師をお招きし、ヨーロッパ不動産マーケットの現況と今後の見通し、ヨーロッパ機関投資家の不動産投資動向（日本の不動産マーケットへの見方も含む）等についてお話しいただきます。

　多くの皆様のご参加をお待ちしております。

ポイント加算に関するご注意

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