日本の不動産投資市場は、世界的な金融危機により大きな打撃を受けました。証券化された不動産資産額をみても、過去最高となった平成19年度の約8.9兆円から平成20年度では約3.1兆円まで大幅に減少し、平成21年度も大きな伸びは見られませんでした。一方、この危機の過程でREITのセーフティネットが整備され、昨年後半にはREIT間のM&Aや1年半ぶりの公募増資が見られるなど、市場機能回復の端緒も確認され始めています。
本実務研修会では、日本最大の鑑定評価機関である(財)日本不動産研究所の本社証券化プロジェクト室室長の御旅屋徹氏、本社コンサルタント部鑑定役の小松広明氏を講師にお迎えし、不動産鑑定評価実務におけるキャップ・レートの捉え方と今後の見通しについてお話しいただきます。
2010年の新たな不動産投資市場の幕開けにおいて、不動産の価値評価で最も比較性が高く、故に注目を集め易いキャップ・レートに着目し、今後の投資市場を見通す手掛かりを期待して企画いたしました。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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