リーマンショック以降の金融危機以降、不動産投資市場の先行きについて、不透明な環境が続く中で、投資家に的確な情報開示を行う必要性がますます高まっています。一方で、以前より、日本には不動産私募ファンドに関する標準化の指針等が存在しないため、報告の内容や書式が各社各様となっており、本来、機関投資家が必要とする項目や配列がまちまちである、類似ファンド間の比較がしにくい等、投資家にとってわかりやすいとはいえない状況ではないかという指摘がありました。
こうした状況を踏まえ、不動産証券化協会では、投資家のすそ野を広げるための市場環境整備の一環として、不動産私募ファンドについて、アセットマネジメント会社が運用実績の報告を行う際における報告書を作成する際の指針として、「ARESアセットマネジメント報告書ガイドライン」を制定いたしました。本ガイドラインは、当協会の「年金の不動産投資に関する研究会」において、投資家側の要望や作成実務の意見を踏まえて作成されており、金融カルチャーを持つ機関投資家が注目する情報が的確に提供されるために必要な項目や配列を意識して策定されています。
今回の実務研修会では、本ガイドラインを実務により有効に活用いただけるよう、策定の背景、意図、特徴等、ガイドラインのポイントをじっくり解説いたします。
アセットマネジメント報告書の作成に携わっている皆様や、投資家に対する運用実績の報告に携わる皆様、あるいは、投資家の立場で報告書を受け取っている皆様に、是非受講いただきたい研修会です。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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